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戦争に隠された「震度7」

1944東南海地震・1945三河地震

著:木村 玲欧

紙版

内容紹介

太平洋戦争末期、東海地方を襲った二つの巨大地震。軍事機密の漏洩や戦意喪失防止のため、被害状況に関する報道が厳しく規制されるなか、被災地の有力紙=中部日本新聞は何をどのように伝えたのか。全国紙と比較しつつ、地元新聞社の果たした役割を考察。被災者たちの貴重な体験談を挿絵とともに紹介し、防災教育の促進と意識の向上を呼びかける。

目次

はじめに/地震はいかにして隠されたのか(東南海地震〈震度と人的被害/物的被害/津波被害/復旧・復興に向けての対策〉/三河地震〈地震の特徴/人的被害と家屋被害/東南海地震の影響/前震への対応/地震発生後の対応/避難生活と住宅再建/仕事・産業への影響〉以下細目略/政府の情報管理)/どのように報道されたのか(報道管制/報道の軌跡)/正確な災害情報を得るには(重要な被害者体験談/小学二年生の体験談/津波被害をどう防ぐのか)/物語『稲むらの火』がもたらしたもの(漁師の体験談/『稲むらの火』)/過去の災害の教訓をどう生かすか(銃後の女性の体験談/関東大震災からの教訓)/知っておきたい情報とは(農家の体験談/地域と災害情報)/災害の経験を次世代につなぐ(防災教育の素材/防災教育の実践と効果)

ISBN:9784642082563
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:202ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2014年08月
発売日:2014年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS