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魏志倭人伝と東アジア考古学

著:門田 誠一

紙版

内容紹介

古代中国の正史『三国志』の一部、魏志倭人伝。そこに記された倭と倭人の事物・習俗・社会を、同時代の史書・文献、考古資料から検証する。従来行われていた無批判、単純な研究方法からの超克を目指し、中国王朝と周辺勢力との国際関係、編纂の史的環境、描かれた物質文化史の視点から分析。三世紀の東アジアにおける相対的な位置づけを試みる。

目次

序章 本書の目的と研究方法/倭人の習俗・社会に対する同時代的認識(卑弥呼の鬼道に関する歴史考古学的検討/卑弥呼の冢の同時代的意味/倭の生口に対する検討/倭人の生食習俗/禾稲の語にみる倭国観)/中華社会の礼俗と倭人(被髪と徒跣の同時代的認識/?豆をめぐる礼俗と文化/跪拝と倭人の搏手/葬送記事と棺槨の意味/奴婢の殉葬にみる卑弥呼の冢の認識)/魏志倭人伝に記された物質資料(黄幢の基礎的考察/檄の史的背景/卑弥呼に下賜された五尺刀の意義/下賜品としての金八両の意味/丹・鉛丹・真珠にみる呪術民俗的様相/邸閣の具体像)/終章 魏志倭人伝にみえる倭人の習俗と社会

著者略歴

著:門田 誠一
1959年、大阪府に生まれる。1984年、同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。現在、佛教大学歴史学部教授 ※2021年11月現在
【主要著書】『高句麗壁画古墳と東アジア』(思文閣出版、2011年)、『東アジア古代金石文研究』(法蔵館、2016年)、『海からみた日本の古代』(吉川弘文館、2020年)

ISBN:9784642081542
出版社:吉川弘文館
判型:B5
ページ数:352ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年11月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ