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〈通訳〉たちの幕末維新

著:木村 直樹

紙版

内容紹介

もはやオランダ語だけでは通用しない。幕府直轄都市長崎で、通訳・翻訳を中心に貿易業務全般にかかわっていた職能集団「オランダ通詞」。幕末という激動の時代に向き合い、彼らは蝦夷地や江戸をはじめ全国に散って行った。欧米諸国船の来航と外交交渉、英語などの新しい言語への対応から維新後に辿った道まで、変動の時代を語学力で生き抜いた姿を追う。

目次

通詞とは〈オランダ通詞の始まり/ポルトガル語を話す通詞/オランダ語の通詞へ/通詞たちの職階/通詞の職務/諸藩への館入/通詞の暮らしと家庭内教育〉/政治に翻弄される通詞(寛政改革と通詞〈寛政改革と長崎/誤訳事件とオランダ通詞/定信と蘭学/堀門十郎と薩摩藩〉以下細目略/通詞の復権/多言語化する通詞/幕府天文方とオランダ通詞/シーボルト事件と通詞/ペリー来航前夜/佐賀藩と楢林家)/ペリー来航と通詞(ペリー来航と日米和親条約/安政二年のライバル/安政以降の長崎のオランダ通詞たち/唐通事の英語通訳)/幕末の通詞(幕臣西吉十郎/蕃書調所と通詞/箱館の通詞/神奈川の通詞/維新後の通詞たち/静岡藩と通詞)/オランダ通詞からみた近世―エピローグ

ISBN:9784642080729
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2012年02月
発売日:2012年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ