満洲国のビジュアル・メディア
ポスター・絵はがき・切手
著:貴志 俊彦
紙版
内容紹介
昭和初期の日本人がロマンを求めた幻想の王道楽土「満洲国」。一国家として、いかに自らの存在を国の内外へアピールし、認知させようとしたのか。記念行事や祝祭に発行・配布・掲示された、ポスター、伝単(宣伝ビラ)、絵はがき、切手などの豊富な図版を集成。建国から消滅までをメディア戦略の側面から検証し、新たな満洲国のイメージを描き出す
目次
プロローグ…満洲国のメディア戦略と弘報(満洲国は「傀儡国家」?/満洲イメージの形成/「武器なき戦争」/エフェメラル・メディアということ/日露戦争と絵はがきブーム/記念日とメディア・イベント)/「五族協和」と国家シンボル(多民族国家としての満洲国/二つの国歌/国旗の制定)以下細目略/ギャラリー1/「大富源」と「観光満洲」のはざまで/ギャラリー2/「建国」と「承認」をめぐるメディア・イベント/ギャラリー3/「建国一周年」をめぐる攻防/ギャラリー4/帝政への転換と日満関係/ギャラリー5/日中戦争と弘報一元化/ギャラリー6/国防体制の強化と「健康満洲」/ギャラリー7/決戦体制下における弘報独占主義/ギャラリー8/建国10年の「成果」と「課題」/ギャラリー9/エピローグ…人々は満洲メディアをどう見たか