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戦後教育のなかの〈国民〉

乱反射するナショナリズム

著:小国 喜弘

紙版

内容紹介

戦後教育とは何だったか。文部省もそれに批判的な教師たちも、教育を通して均一の〈日本人〉像を創り出してきた。旧教育基本法、国民的歴史学運動に基づく教育実践、本土復帰前後の沖縄の教育運動などから、戦後教育の孕む問題点と可能性を探り、閉鎖的なナショナル・アイデンティティから解放された、未来の日本人教育の思想と方法を展望する。

目次

第一章=もう一つの教育基本法―教師たちの戦後責任とナショナリズム―(教育基本法の成立過程―「教権」の独立をめぐって―/英訳版との落差/可能性としての戦後教育史)/第二章=国民内部の一体性―加藤文三「石間をわるしぶき」―(「石間をわるしぶき」の成立過程/農民のための歴史学/とりつくろわれる国民像/国民的歴史学運動から歴史教育へ)/第三章=国民史の起源と連続―月の輪古墳発掘運動―(発掘の背景と経過/「日本民族」の起源をめぐる対立と混乱/周縁・外部からの日本史像の再構築)以下細目略/第四章=国民的記憶の揺らぎ―

ISBN:9784642079792
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2007年08月
発売日:2007年08月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB