読みなおす日本史
近畿の古墳と古代史
著:白石 太一郎
紙版
内容紹介
日本列島の古代国家はいかに形成され展開したのか。当時の政治勢力と密接な関係を持って造られ、貴重な情報を秘めた近畿の古墳からアプローチ。倭国の誕生から交通ルート、神まつりなど、日本古代史の謎を解く。
目次
倭国の成立と展開(倭国の誕生/大王と豪族/倭国の文明化)/古墳と古代史(考古学からみた応神以前の王統譜/〝やまと〟と東アジアを結ぶ道─大和川と原竹ノ内街道の役割を中心に/渡来人集団と倭国の文明化/二つの古代日韓交渉ルート/古墳の終末と古代寺院の造営)/近畿の古墳を考える(箸墓古墳の被葬者伝承/六世紀前半の倭国における今城塚古墳/磯長谷古墳群の大王墓─敏達・石姫合葬墓の問題を中心に)/豪族の居館と神まつり(首長の水のマツリ/古墳時代の豪族居館)/コラム(キトラ古墳の朱雀が語るもの/昭和天皇陵はなぜ上円下方形か/オリエントは遠くになりにけり/あのころの歴博準備室)/あとがき/補論 卑弥呼の死と前方後円墳の誕生