読みなおす日本史
蝦夷の古代史
著:工藤 雅樹
紙版
内容紹介
古代東北に居住し、独自の生業を営んだ蝦夷(えみし)。朝廷は軍事や懐柔策を使って支配を試みるも、彼らは族長に率いられ抵抗した。服属に至る過程を追い、蝦夷の起源とアイヌ語地名・マタギ言葉にも独自の見解を提示する名著。
目次
はじめに/古代蝦夷の諸段階(古代蝦夷の諸段階〈「エミシ」から「エゾ」ヘ/第一段階―「エミシ」が東国人をひろく意味した時代/第二段階―朝廷の直接支配の外の人たちが「エミシ」と呼ばれた時代/第三段階―大化の改新から平安初期まで/第四段階―平安初期から平泉藤原氏の時代まで/第五段階―鎌倉時代以後〉/東国人としての「エミシ」―第一段階〈「エミシ」という語の最古の用例/記紀歌謡と初期万葉の歌/強く、恐ろしく、かつ畏敬すべき「エミシ」/ヤマトタケルの物語/四道将軍の話、豊城命とその子孫の話/倭王武の上表文と「毛人」/古墳から見る/北の世界の文化・続縄文文化〉以下細目略/大和の支配の外にある者としての「エミシ」―第二段階/大化の改新後の世界―第三段階/平安時代の蝦夷―第四段階)/蝦夷はアイヌか日本人か/古代蝦夷関係年表/『蝦夷の古代史』を読む…八木光則