古代の東国 2
坂東の成立
飛鳥・奈良時代
著:川尻 秋生
紙版
内容紹介
卓越した軍事力を誇った坂東は、ヤマト王権から特殊な位置づけを与えられ、征夷や防人の拠点となった。飛鳥・奈良時代の東国を、古代人の信仰や交通・交流、東北との関係から多面的に蘇らせ、新しい地域像を提示する。
目次
二つの東国像を克服するために―プロローグ/東国とは何か(東国の調〈崇峻天皇の暗殺/東荷前/望陀布と東細布/安房の鰒/東歌と東遊/東国の範囲/東国の位置づけ/東国の軍事的性格〉以下細目略/東国の国造制と部民制/大化改新と東国)/国と郡のようす(令制国の成立/郡司と在地支配/渡来人と東国)/東北へ赴く人々と西国へ赴く人々(坂東の人々の東北移住/蝦夷との戦い/防人の派遣)/仏と神(建立される白鳳寺院/七世紀末の寺院と国分寺/国分寺の造営/東国の神社)/生産と交通(特産品と流通/東国の道と駅/東国と都)