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読みなおす日本史

墓と葬送の社会史

著:森 謙二

紙版

内容紹介

死穢を忌避してきた人々が、なぜ「死者」を埋葬し供養するようになったのか。ムラや都市の墓地空間、さまざまな墓制、祖先祭祀など、墓と葬送の歴史的展開を探り、現代の家族のあり方の変化に伴う今後の課題を問う。

目次

序―問題の視点/市民社会と墓地(家族感情と墓/近代市民社会と墓地)/墓地空間(生者と死者の分離/都市、居住空間のなかへはいってきた墓地/屋敷墓)/さまざまな墓制―墓と墓地の民俗(両墓制の習俗/奈良県都示髦搗コの両墓制/墓地と墳墓の形態/総墓制)/国家による「死」の管理―明治政府の墓地政策(神葬祭の推進と自葬祭の禁止/火葬禁止令/地租改正作業のなかで―遺体尊重政策/「墓埋行政」の到達点―「墓地及埋葬取締規則」)/祖先祭祀と墳墓(明治民法における祖先祭祀と墳墓/イデオロギーとしての祖先祭祀―穂積陳重と柳田国男/多様な祖先祭祀)/家族の変動と現代の墓制(何が変わったのか/変貌する現代の墓制/これからの墓地問題)/墓と葬送に関する文献/補論

ISBN:9784642065764
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2014年05月
発売日:2014年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6