歴史文化ライブラリー 535
六波羅探題
京を治めた北条一門
著:森 幸夫
紙版
内容紹介
承久の乱後に京都に置かれた鎌倉幕府の出先機関、六波羅探題。洛中の治安維持と裁判を担い悪党の鎮圧を任されるなど、西国統治に重要な役割を果たした。北条一門の有力者が任命され、執権・連署に次ぐ重職とされた実態はいかに。朝廷や大寺社とも折衝しつつ、機能を整えていった変遷を辿り、政治家としての力量が問われた探題北条氏の姿を描く。
目次
六波羅探題以前―プロローグ/六波羅探題の成立(承久の乱と六波羅探題/北条泰時帰東後の六波羅探題/六波羅探題とその職掌/歴代の六波羅探題/探題の配下たち)/極楽寺流北条氏の探題時代(探題北条重時の活躍/探題北条長時・時茂・義宗の時代)/転換期の六波羅探題(探題北条時村の時代/探題北条兼時・北条久時の時代)/探題を支えた在京人たち(洛中警固を担った在京人/六波羅探題の官僚たち)/南方探題主導の時代(南方執権探題大仏宗宣の登場/探題金沢貞顕の時代/南方探題大仏維貞と悪党鎮圧)/六波羅探題の滅亡(正中の変と探題金沢貞将の上洛/六波羅探題の最期)/なぜ滅亡したのか―エピローグ