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歴史文化ライブラリー 527

徳川忠長

兄家光の苦悩、将軍家の悲劇

著:小池 進

紙版

内容紹介

江戸幕府三代将軍家光の弟で、駿河大納言と呼ばれた徳川忠長。将軍家連枝にもかかわらず、自害に追い込まれたのはなぜか。世継の地位が決まらぬまま兄と同等に育てられた幼少期、兄弟の蜜月関係が保たれた駿府藩主時代、そして乱行から改易・自害に至るその全生涯を描く。将軍連枝の自害という事件の真相に迫り、幕藩政治史のなかに位置づける。

目次

兄弟の確執?―プロローグ/「越前事」 元和八年の危機(松平忠直の不参事件/本多正純の改易/「大陰謀」の発覚と松平忠直)/確執の始まりと家臣への道(忠長論の展開/国松の誕生と兄弟たち/兄竹千代との世継争い/親藩大名へ)/駿府徳川藩と蜜月時代(家光の将軍襲職と二元体制/駿府徳川藩の成立/駿府徳川藩の展開/母お江与と兄弟の蜜月)/自滅への道(情報を集め、交換する大名/閉塞感ただよう寛永八年/乱行の開始/甲斐甲府への謹慎と赦免の嘆願)/改易そして自害へ(高崎への逼塞と駿府藩の滅亡/忠長の自害とその背景/忠長を語る逸話とその正体)/「代替わり」の危機とその後の忠長―エピローグ

著者略歴

著:小池 進
1960年、千葉県生まれ。2000年、東洋大学大学院文学研究科博士後期過程修了、博士(文学)。 現在、東洋大学非常勤講師・聖徳大学兼任講師、博士(文学) ※2021年8月現在
【主要編著書】『江戸幕府直轄軍団の形成』(吉川弘文館、2001年)、『保科正之』(吉川弘文館、2017年)

ISBN:9784642059275
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年06月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB