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歴史文化ライブラリー 525

〈武家の王〉足利氏

戦国大名と足利的秩序

著:谷口 雄太

紙版

内容紹介

南北朝から戦国時代にかけて、足利氏は実力を失いながらも将軍であり続けた。なぜ武士たちは足利氏を認めたのか。武家の王=足利氏とする序列意識「足利的秩序」がどのように成立し、維持され、崩壊していったのかに焦点をあて、吉良・斯波・新田氏ら一門の系譜から足利氏の存続と滅亡の謎に迫る。そして250年にわたる「足利時代」を再考する。

目次

なぜ、足利氏は続いたか―プロローグ/共通利益と共通価値(力の体系・利益の体系・価値の体系〈国家成立の三要素/政治学では/社会学でも/戦国日本の場合〉/戦国期の将軍と大名〈共通利益論/対内問題/対外問題/共通価値論/足利的秩序/権威について/共通点と相違点〉/足利絶対観の形成(上からの努力〈足利絶対観の濫觴/相対的な尊貴性から/絶対的な貴種性へ/大名・武家から見る必要性〉以下細目略/下からの支持/権威のメカニズム)/確立する足利的秩序(足利一門の基礎知識/足利一門か、足利一門以外か/足利一門になるということ)/なぜ、足利氏は滅びたか(足利の血統の価値低下/上からの改革)/足利時代再考―エピローグ

著者略歴

著:谷口 雄太
1984年、兵庫県生まれ。2015年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学文学部准教授、博士(文学)。 ※2022年10月現在
【主要著書】『中世足利氏の血統と権威』(吉川弘文館、2019年)、『〈武家の王〉足利氏』(吉川弘文館、2021年)、『分裂と統合で読む日本中世史』(山川出版社、2021年)、『鎌倉幕府と室町幕府』(共著、光文社、2022年)

ISBN:9784642059251
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年05月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY