歴史文化ライブラリー 397
平安時代の死刑
なぜ避けられたのか
著:戸川 点
紙版
内容紹介
薬子(くすこ)の変から保元の乱までの三五〇年間、天皇の裁可による死刑執行はなかった。だが、本当に平安時代には死刑がなかったのか。平将門(まさかど)のさらし首や安倍貞(さだ)任(とう)追討の記録から、タテマエとしての死刑忌避と、実態としての死刑があった真実を究明。死刑の執行を実際に担った武士や検非違使(けびいし)の役割にも触れる。今日の死刑制度議論に一石を投じる必読の書。
目次
平安時代に死刑はなかったのか―プロローグ/律令制下の死刑(律令制の刑罰/律令制下の死刑/令制下の裁判)/嵯峨朝の死刑停止(弘仁の死刑「廃止」/死刑停止の歴史と恩赦/嵯峨天皇の評価)/刑罰の寛刑化と死刑の実態(平安朝社会の変化/平安中期の死刑の実態)/梟首と保元の死刑「復活」(死刑としての梟首/梟首の実際とタブー/保元の乱と死刑)/中世国家の成立と死刑の行方―エピローグ
ISBN:9784642057974
。出版社:吉川弘文館
。判型:4-6
。ページ数:208ページ
。定価:1700円(本体)
。発行年月日:2015年03月
。発売日:2015年02月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ。