歴史文化ライブラリー 367
朝鮮人のみた中世日本
著:関 周一
紙版
内容紹介
室町時代、使節や漂流者として朝鮮の人びとが数多く日本を訪れていた。滞在のあいだに彼らはどのような光景を見て、何を感じたのか。当時の日本人の衣服や髪形から倭寇の実情、飢饉の様相、男色の習慣、食事と酒、稲作の方法まで、朝鮮人によって残された観察の記録を、日本の史料で検証しつつ紹介。中世日本の社会・文化を異なる視点から見つめ直す。
目次
中世日本を旅した朝鮮人―プロローグ/日朝関係と日本情報(中世の対外関係―概観/朝鮮王朝の日本情報/応永の外寇)/『老松堂日本行録』往路を読む(朝鮮を出発/対馬と壱岐/博多での滞在/瀬戸内海の光景)/宋希璟のみた京都(京都に入る/室町幕府との交渉/京都の遊覧)/『老松堂日本行録』帰路を読む(瀬戸内海を進む/博多から壱岐へ/朝鮮へ帰る)/『海東諸国紀』と復命書にみる中世日本(『海東諸国紀』の成立/天皇・国王・鎌倉殿/『海東諸国紀』にみる日本の風俗/朴瑞生のみた日本)/朝鮮使節のみた対馬(『海東諸国紀』にみる対馬/金自貞らのみた対馬)/朝鮮人漂流人のみた日本・琉球(漂流人のみた日本/朝鮮人漂流人のみた琉球)/李芸と日韓交流―エピローグ