歴史文化ライブラリー 361
災害復興の日本史
著:安田 政彦
紙版
内容紹介
古来、日本列島は大災害にたびたび襲われてきた。人びとは激甚な被害をどのように乗り越えてきたのか。延暦・貞観の富士山噴火、養和の大飢饉、明暦の大火、関東大震災などの生々しい実態を、日本書紀や方丈記、数々の日記にみえる被災記録をもとに、復興に焦点をあてて描く。過去のさまざまな経験が指し示す、これからの防災・減災への手掛かりとは。
目次
災害から立ち上がる人々―プロローグ/古代の災害復興 自力再建の時代(古代の巨大地震/噴火災害の実態/風水害を生きぬく/疫病の蔓延/旱魃・飢饉・大火)/中世災害と被災者たち(中世の大地震/中世の大火/大飢饉の実態/風水害・疫病)/近世の復興を支えた人々(近世を襲った大地震/噴火災害と人々/三大飢饉/江戸の三大火)/濃尾地震から阪神・淡路大震災へ(濃尾地震/三陸地震津波/関東大震災/阪神・淡路大震災)/「人間復興」をめざして―エピローグ