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歴史文化ライブラリー 335

〈甲賀忍者〉の実像

著:藤田 和敏

紙版

内容紹介

江戸時代の甲賀郡に自らが忍者だと主張した人々がいた。侍衆を祖とする彼らは甲賀古士(こし)を自称し、百姓身分から武士身分への復活を求めて幕府に請願、幕末には甲賀隊を結成して戊辰戦争に参加した。忍術書『万川集海(ばんせんしゅうかい)』や江戸~明治の出版文化による忍者イメージの形成と、家筋と由緒を守り生き抜いた〈甲賀忍者〉の実像を明らかにする。

目次

現代人の忍者イメージ―プロローグ/戦国時代の甲賀郡(「甲賀忍者」と侍衆/戦国末期の情勢)/甲賀古士の登場(甲賀古士と江戸訴願/甲賀古士の由緒/武士身分を選んだ侍衆)/甲賀古士の変質(江戸時代中期の社会と甲賀古士/寛政期の江戸訴願/忍術書『万川集海』/競い合う甲賀古士)/幕末期の甲賀古士(幕末の変動と甲賀古士/甲賀隊の北越出陣/関川の戦い)/「甲賀忍者」イメージの完成(江戸時代の文学作品と忍者/立川文庫と忍者イメージ)/甲賀古士と「甲賀忍者」―エピローグ

ISBN:9784642057356
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2012年01月
発売日:2011年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ