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歴史文化ライブラリー 317

〈日本美術〉の発見

岡倉天心がめざしたもの

著:吉田 千鶴子

紙版

内容紹介

明治初年、極端な欧化政策の中で日本の美術は壊滅の危機に瀕していた。価値なきものとしてみられていた古物を、岡倉天心はいかにして「美術」品として再評価させたのか。奈良や京都の仏像を調査し、フェノロサをはじめ、さまざまな人々と関わりつつ古美術保存活動に献身して、ついに「日本美術」発見にいたった天心の足跡を、新史料を交えて描く。

目次

プロローグ―「一生の最快事」―/「日本美術」発見前史(明治維新と古物の受難/博覧会と博物館/日本「美術」への回帰)/美術の価値(関心の高まり/天心を支えた人々)/古美術との対面(法隆寺夢殿秘仏の開扉/美術行政促進運動/制度確立へ向けて)/「日本美術」発見の軌跡(全貌の把握へ向けて/東京美術学校/古美術保護・研究の促進および美術発展計画/古美術保護制度)/尽きせぬ日本美術の魅力(天心の失脚/さらなる発見を求めて)/エピローグ―法隆寺金堂壁画―

ISBN:9784642057172
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2011年03月
発売日:2011年03月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA