歴史文化ライブラリー 291
白村江の真実 新羅王・金春秋の策略
著:中村 修也
紙版
内容紹介
百済(くだら)救援に向かった日本水軍は、唐・新羅(しらぎ)連合軍に大敗を喫した。その戦いの影に一人の人物が浮かび上がる。その名は金(きん)春秋(しゅんじゅう)。後に新羅王となる彼は、日本の朝鮮半島外交にいかなる影響を与えたのか。そして日本は、なぜ戦争を選択したのか。春秋の動向を中心に、白村江への道のりを臨場感溢れる筆致で描き、“古代東アジア大戦”の新事実に迫る。
目次
白村江への道―プロローグ/金春秋の活動(大耶城の陥落と高句麗出向/金春秋と日本/金春秋の日本訪問/金春秋の帰国と仮想新羅会議)/新羅をめぐる唐と日本(金春秋の入唐と百済の滅亡/則天武后の登場/斉明朝の外交/金春秋の死とその後の新羅)/白村江の戦いの記録(唐・日本の軍事規模と戦いの様子/白村江の戦いの余波)/東アジア動乱の中の選択肢―エピローグ