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歴史文化ライブラリー 282

大名行列を解剖する

江戸の人材派遣

著:根岸 茂夫

紙版

内容紹介

泰平の世、参勤交代の際などにみられる大名行列の中に、「渡り者」と呼ばれる派遣・アルバイトが雇われていた。奉公人となった彼らは、やがて武家の行列を形骸化し、「がさつ」な振る舞いで身分的な格差社会に立ち向かっていく…。平和な時代に武威を示すべく行なわれた“軍事パレード”に鋭くメスを入れ、近世の武家政権の秘められた矛盾を暴き出す。

目次

浮世絵に描かれた大名行列―プロローグ(『大和耕作絵抄』/描かれた奴/乗物と駕籠脇/騎馬の家来と「渡り者」)以下細目略/大名行列はなぜ長い 武家の行列の構造/武家は奉公人に支えられた 近世前期の幕臣と一季居奉公人/江戸にも人材派遣があった 人宿の展開と欠落する奉公人/行列を飾るがさつな供廻り 供廻りの放埓と大名格式の混乱/がさつが止まらない 武家を無視した供廻りと役人の癒着/華美になり消えていく―エピローグ

ISBN:9784642056823
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2009年11月
発売日:2009年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ