歴史文化ライブラリー 267
敵国人抑留
戦時下の外国民間人
著:小宮 まゆみ
紙版
内容紹介
一九四一年、アジア・太平洋戦争が勃発すると、日本国内にいた外国籍の民間人は、次々と全国各地の抑留所に収容されていった。横浜・神戸の貿易商、宣教師や外資系企業の社員たちから、占領地より連行されてきた人びとまで。抑留所で彼らはどのように暮らしたのか。不足していく食料、迫りくる空襲の危機など、敵国人抑留所の埋もれた歴史に迫る。
目次
戦時下の敵国民間人抑留―プロローグ/「敵国人」抑留開始(抑留された敵国民間人/日本に留まった外国人/一九四一年十二月八日―開戦と敵国人―)/戦争初期の抑留生活(初期の抑留者たち―抑留第一期―/占領地から連行された民間人)/第一次交換船と抑留拡大(帰国者と第一次交換船/戦局の転換と抑留の拡大―抑留第二期―)以下細目略/秘匿された抑留者たち/第二次交換船とさらなる抑留拡大/悲惨な抑留末期の状況/終戦と解放/それぞれの戦後―エピローグ