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歴史文化ライブラリー 205

川は誰のものか

人と環境の民俗学

著:菅 豊

紙版

内容紹介

川を遡(さかのぼ)るサケは誰のものか。下流の人間が捕り尽してしまえば、結局は産卵できずに絶滅してしまう。伝統的サケ漁が残る新潟県大川で、川という資源を共同で管理・利用する制度=コモンズがどう発展してきたかを検証。地域の人びとの知恵から持続可能な社会の可能性を見出し、現代における公共性や環境破壊の問題解決にもヒントを与える環境民俗誌。

目次

川は誰のものか?―プロローグ/川と人々のつきあい(サケが遡るムラ/伝統的な自然とのつきあい)/共的資源 コモンズとしての川(共的に管理する川/共的な財産としての川)/近世のコモンズの歴史(コモンズの誕生/コモンズをめぐる争い/川の流域管理/コモンズとしての川の近世的性格)以下細目略/コモンズと近代国家/コモンズの現代的変容/川は「みんな」のものである―エピローグ

ISBN:9784642056052
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2006年01月
発売日:2005年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC