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歴史文化ライブラリー 157

公園の誕生

著:小野 良平

紙版

内容紹介

明治に誕生した公園は、いかなる目的で誕生したのか。治安と健康増進、伝染病予防のための街角の公園や、日比谷公園・上野公園・皇居外苑など、パレードや博覧会が行われた国民統合の装置としての公園…。帝都東京の都市計画の中で現われた公園の知られざる実態を浮き彫りにし、時代の要請や価値観を反映させ存続してきた公園とは何かを考える。

目次

装置としての公園─プロローグ/帝都の構想と公園(公園制度の誕生と市区改正/都市の肺臓論と公園/国民の身体と公園計画/自由民権運動と公園計画)/都市計画の中の公園(明治二十一年東京市区改正委員会/衛生行政の展開/都市公園の誕生)/国家的催事と公園 上野公園(博覧会と上野/天皇のパフォーマンスと上野公園)/帝都の儀礼と公園 皇居外苑(国家儀礼のための広場/国家の公園と群集)/公園計画論の系譜(公園の現在/公園の計画論と公共性)/パラドクスを抱えた公園―エピローグ

ISBN:9784642055574
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2003年07月
発売日:2003年06月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WM