歴史文化ライブラリー 78
エトロフ島
つくられた国境
著:菊池 勇夫
紙版
内容紹介
ラッコを獲り、鷲羽を交易して暮らすアイヌの島、千島列島。この地が、ロシアと日本にとって「国境」を強烈に意識する空間となった一八世紀末、江戸幕府はエトロフ島を開き、千島を南北に分断した。急激な島内開発、駆り出される奥羽の民衆、風俗改変を強いられるアイヌの人々。境界の島に渦巻く思惑と葛藤を見つめ、「国境」創出の意味を問う。
目次
アイヌの島
境界の島
エトロフ開島
エトロフ島襲撃事件
変容するエトロフ島
",国境 境界 北方領土 千島