出版社を探す

人物叢書 241

桂太郎

著:宇野 俊一

紙版

内容紹介

明治時代の軍人政治家。長州藩士を率い、戊辰(ぼしん)戦争で転戦。維新後、ドイツで軍事学を修め、陸軍の草創に貢献する。元老山県(やまがた)有(あり)朋(とも)の後継者として三度にわたり内閣を組織し、桂園時代を築く。日露戦争や条約改正など対外問題を処理する一方、大逆(たいぎゃく)事件の対応などに苦慮した。やがて閥族(ばつぞく)政治の限界を悟り、その脱却を試みつつも挫折した波瀾の生涯に迫る。

目次

第一=出生からドイツ留学へ(おいたち/東北戦争へ出陣/ドイツ軍制を学ぶ)/第二=陸軍主流への階梯(軍官僚として/明治陸軍の確立/第三師団長への転任と日清戦争)/第三=軍人政治家としての手腕(台湾総督、初めての陸相/陸相として手腕を振るう/義和団の乱と出兵)/第四=第一次桂内閣の成立と日露戦争(「第二流」内閣の誕生と日英同盟/議会における対立と妥協/桂内閣と日露戦争/講和会議と内閣総辞職)/第五=戦後経営と第二次桂内閣(西園寺内閣の後見役/第二次桂内閣の主体性/韓国併合の強行)/第六=深刻なる妥協(大逆事件と「情意投合」/南北朝正閏問題と挂冠/予備役編入と辛亥革命)/第七=跳躍の試みと挫折(外遊と宮中入り/第三次桂内閣を組織/大正政変、その死/桂太郎の家族)

ISBN:9784642052344
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2006年03月
発売日:2006年02月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB