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人物叢書 237

秋山真之

著:田中 宏巳

紙版

内容紹介

明治海軍の戦術家。四国松山の文武の風土に育まれて、海軍軍人として早くから嘱望され、米国留学で世界の戦術を学ぶ。日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破った独自の戦術思想は、海軍兵学として絶対的地位を得るが、戦勝により神聖視される思想の将来を危惧し、晩年は大本教への信仰に捧げた。日本海軍の明暗を分けた、栄光と苦悩の全生涯を描く。

目次

第一=日露戦争まで(おいたちと松山中学/海軍を志望/日清戦争とその後/留学)/第二=秋山兵学の成立(軍令権の確保/佐藤鉄太郎と小笠原長生の海軍思想研究/海大教官に至る経緯/秋山兵学の中心軸をなす『海軍基本戦術』/海戦以外に目を向けさせた戦務論)/第三=日露海戦(海軍大演習/連合艦隊司令部の対露戦策/開戦劈頭の戦い/旅順攻略作戦の誤算/黄海海戦と日本海海戦)/第四=日露戦後(秋山兵学の歴史的評価/シーメンス事件/陸海軍治罪法問題/中国革命への支援活動/第一次世界大戦視察の訪欧/大本教信仰と死)/略系図/略年

ISBN:9784642052306
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2004年09月
発売日:2004年08月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB