出版社を探す

人物叢書 234

支倉常長

著:五野井 隆史

紙版

内容紹介

江戸時代初期、慶長遣欧使節の大使を務めた仙台藩士。伊達政宗に若くして見出だされ、メキシコとの通商を求めて欧州へ渡った。スペインで洗礼を受けてキリスト教に改宗し、ローマで教皇パウロ五世に謁見したが、使命を果せず禁教令施行の中帰国した。約二五〇年封印され、明治の欧化政策の中で蘇った常長の足跡を再評価し、実像とその時代に迫る。

目次

第一=おいたち(支倉氏の祖先/常長の周辺/常長と政宗)/第二=遣欧施設派遣の背景(政宗と異国人の接触/ソテロとビスカイノ/遣使の経緯と造船)/第三=太平洋を乗り切る(常長の抜擢/太平洋を横断/メキシコ滞在/メキシコにおける使節への対応)/第四=キリスト教に改宗(ソテロの故郷にて/国王との謁見/国王臨席の洗礼式)/第五=難航するローマへの旅(長引くマドリード滞在/ローマへの旅路)/第六=ローマの招かれざる客(ローマ入市式/教皇パウロ五世に謁見/ローマ滞在の日々/教皇庁の対応)/第七=ローマからスペインへの旅(苦渋に満ちた旅路/セビーリャにおける憂愁)/第八=苦悩の船旅(メキシコの落日/マニラへの渡航)/第九=帰国(帰国と禁教令施行/帰国後の消息)/第十=蘇った常長(二五〇年後の復活/現在に生きる)/支倉氏略系図/略年譜

ISBN:9784642052276
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2003年03月
発売日:2003年03月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB