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日本古代の国家と給与制

著:山下 信一郎

紙版

内容紹介

律令国家がその支配層である皇族・貴族、官人に支給した、運営上必要不可欠な給与制はどのような機能をはたしたのか。唐の律令制を参考としつつ、独自の改変を経て成立した、古代給与制の特質と変遷を考察。給与制総体の意義、官僚制的な関心に立った歴史的解釈、給与が授受される過程の解明など、政治的な分析から国家における給与制の意義を描く。

目次

序章 日本古代給与制研究の回顧と展望/日本古代給与制の成立と展開(律令俸禄制と賜禄儀/賜禄儀の参加者をめぐって/禄令1給季禄条と古代官僚制/付論1 馬料の性格についての覚書/付論2 唐代職事官に対する給禄基準をめぐる覚書)/日本古代給与制と皇親(長屋王家木簡と食封制/皇親時服料とその変遷/皇親給禄の諸問題)/日本古代給与制における饗宴と禄(『延喜式』からみた節会と節禄―「賜」の考察―/大臣大饗と親王/大臣大饗管見―官司内儀礼としての饗宴と禄―)/日本古代給与制の変容(平安時代の給与制と位禄/古代・中世貴族の給与制変貌観)/終章 まとめと課題

ISBN:9784642046015
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:10000円(本体)
発行年月日:2012年10月
発売日:2012年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ