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戦前日本の小麦輸入

1920~30年代の環太平洋貿易

著:大豆生田 稔

紙版

内容紹介

戦間期から日中戦争期にかけて、日本では米不足や食文化の変化により小麦の需要が増大し、その大産地である北米や豪州からの輸入が進んだ。環太平洋地域に展開した小麦貿易を、東アジア市場や円ブロック形成に着目して考察。また、在北米・豪州支店を通じて小麦輸入を担った、三井物産や三菱商事など日系商社の一次資料により取引の実態を探る。

目次

序章 課題と方法/拡大する北米小麦の対日輸出―1920年代(北米小麦と東アジア市場/東アジア市場の米国小麦とカナダ小麦/小麦輸入の拡大と日本製粉業)/東アジア市場をめぐる北米・豪州小麦―1930年代(東アジア市場をめぐる北米・豪州小麦/日本の小麦増産/日本粉の対満進出)/日本の小麦需要―1910年代~30年代(小麦・小麦粉需要の動向―1910年代~30年代/1910年代の小麦消費/1910年代末~20年代はじめ/1920年代/1930年代)以下細目略/三菱商事シアトル支店の北米小麦・小麦粉取引―1920年代における東アジア向け輸出の拡大/三菱商事シアトル支店の小麦仕入―1920年代末の産地買付計画/三菱商事シアトル支店と日清製粉出張員/北米小麦の対欧輸出―三菱商事の「国際小麦取引」/戦時の豪州小麦輸入と三井物産/終章 総括と展望

著者略歴

著:大豆生田 稔
1954年、東京都生まれ。1984年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東洋大学文学部教授博士(文学)〔東京大学〕。 ※2023年1月現在
【主要編著書】『軍港都市史研究 Ⅶ 国内・海外軍港編』(編著、清文堂出版、2017年)、『防長米改良と米穀検査』(日本経済評論社、2016年)、『お米と食の近代史』(歴史文化ライブラリー225、吉川弘文館、2007年)

ISBN:9784642039215
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:304ページ
定価:10000円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCVD