江戸無血開城の史料学
編:岩下 哲典
紙版
内容紹介
戊辰戦争さなか、江戸城は徳川家から明治新政府へ明け渡された。この意思決定のカギを握っていたのは誰か。勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟なのか。徳川家と新政府の間に立った尾張藩や越前藩の視角、恭順か、抗戦かで揺れる旧幕臣など、複眼的に情勢を追究した諸論考と補完する資料編・シンポジウム。「江戸無血開城」の解明は本書から始まる。
目次
はしがき―「江戸無血開城」とは何か、なぜその史料を問うのか…岩下哲典/研究編(勝海舟史料からみた「江戸無血開城」…和田 勤/山岡鉄舟・高橋泥舟史料からみた「江戸無血開城」―「一番鎗書簡」から旧幕府側の最大の功労者は明らかに山岡鉄舟である…岩下哲典/江戸開城前後の徳川勢力―尾張・越前両藩の史料を中心に…藤田英昭/恭順派と抗戦派の交錯―江戸無血開城をめぐる旧幕臣…樋口雄彦)/資料編(勝海舟関係史料…和田 勤編/山岡鉄舟関係史料…岩下哲典編/尾張藩関係史料…藤田英昭編/「江戸無血開城」年表…和田 勤編)/シンポジウム 江戸無血開城の史料学…岩下哲典編