満洲移民・青少年義勇軍の研究

長野県下の国策遂行

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著：本島　和人

出版社：吉川弘文館

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内容紹介

満洲移民最大の送出県である長野。なかでも飯田・下伊那は「全国一」の移民（農業移民・満蒙開拓青少年義勇軍）を送り出した地域である。かくも多くの人びとがなぜ海を越えて満洲へ渡り、多大な犠牲を払うことになったのか。体験者からの丹念な聞き取りと、調査による新たな史料と文献により、地域の特異性を浮き彫りにして、新知見を提示する。

下伊那郡図／序章満洲移民と下伊那―送出「全国一」の記憶と記録／武装移民から満洲信濃村建設へ―国策化以前の県単独開拓団（武装（試験）移民からはじまる下伊那の満洲移民／信濃海外協会による満洲愛国信濃村への動き／「御下問」と満洲信濃村への動き／満洲信濃村と下伊那／満洲信濃村と県議会）以下細目略／松島自由移民―満洲・自由への憧れと下伊那郡町村長会の混迷／「国策の線に沿つて進む」下伊那郡町村長会―日中戦争下の満洲視察／「模範村」川路村の分村決議―村内不一致と県の介入指導／顕在化する川路村の亀裂―難航する団員募集と県の斡旋／川路分村完成を促す県の指導と介入―上伊那の村々と南佐久郡海瀬村からの参加／満蒙開拓青少年義勇軍送出と下伊那教育会―教師たちの動きと少年たち／終章敗戦間際まで続いた国策満洲移民―送出「全国一」へ向かった下伊那

著者略歴

著：本島　和人
1949年に長野県に生まれる。1972年東洋大学文学部卒業。信州大学大学院経済・社会政策科学研究科修了。現在、飯田歴史研究所調査研究員。　※2021年8月現在
【主要論文】「逃避行から引揚げへ」（『満州移民―飯田下伊那からのメッセージ―』所収、現代史料出版、2007）、「満蒙開拓団「集団自決」の語りと〈沈黙〉」（『戦後日本の満洲記憶』所収、東方書店、2020）

ISBN：9784642039055
出版社：吉川弘文館
判型：A5
ページ数：380ページ
定価：10000円（本体）
発行年月日：2021年09月
発売日：2021年09月01日
国際分類コード【Thema（シーマ）】１：KC。

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