芦田均と日本外交
連盟外交から日米同盟へ
著:矢嶋 光
紙版
内容紹介
新憲法制定間もない戦後日本、吉田茂の軽武装論に対立し、再軍備論を唱えた芦田均。外交官時代の経験からいかなる国際政治観を形成したのか。敗戦までの対ソ外交論の変化や外務省の政策と幣原喜重郎・重光葵ら人脈の系譜にも留意しつつ、芦田の政治的足跡を辿ることで再軍備論を内在的に分析。戦後日本の外交路線の形成と対立の諸相を考察する。
目次
序章 課題と方法/外交官としての出発(生い立ちと資質/霞が関外交のなかの芦田均/欧州経験と普遍主義的国際政治観の形成/補論1 外務省連盟派の形成とその位置〈国際連盟帝国事務局の組織と編成/省内における連盟派とその位置〉以下細目略/政党政治家への転身(満洲事変の勃発と外務省との袂別/満洲事変外交論)/外務省との協働と対抗(軍部の抑制と外務省との協働/防共外交批判と倒閣運動/補論2 芦田均と『ジャパン・タイムズ』)/崩壊する秩序のなかで(日中戦争の勃発と国際政治観の変容/日中戦争外交論/日米開戦以後/補論3 日中戦争勃発以後の政治活動とその人脈)/日本外交の再生を目指して(「芦田修正」とその意図/冷戦の顕在化と「芦田覚書」)/再軍備論者への道(朝鮮戦争の勃発と再軍備論の登場/吉田派と反吉田派のはざまで)/終章 総括と意義
ISBN:9784642038904
。出版社:吉川弘文館
。判型:A5
。ページ数:336ページ
。定価:9000円(本体)
。発行年月日:2019年12月
。発売日:2019年11月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS。