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キリシタン信仰史の研究

著:五野井 隆史

紙版

内容紹介

ザビエルにより布教されたキリスト教は、救いを求める多くの信者を獲得した。天下統一後に禁圧されるが、キリシタンは殉教を伴いつつも信仰を堅持した。彼らは教えをどのように育み深めていったのか。また、その信仰生活はいかに展開したのか。教理書『どちりな・きりしたん』や信心具、「組」と呼ばれる組織の活動などから、実態を解き明かす。

目次

一六世紀、日本人とキリスト教の出会い―日本人が救いを求めていた時代(巡礼の時代/仏僧の諸宗派遍歴と救い/初期キリシタンの信仰の諸相/初期キリシタン教界を担った人々/おわりに―キリシタンの教えによる救い)/キリシタンの信仰と深まり(キリシタンの教理/修養書『コンテムツス・ムンヂ』とキリシタン/殉教のための教育と「聖人伝」)/キリシタンの生活(初期キリシタン共同体の動静/キリシタンの信仰と暦/キリシタンの婚姻)/キリシタンの信心具(キリシタン(吉利支丹・切支丹)の道具/初期キリシタンと信心具/書物(カキモノ)・書付/信心具用途の変質/シドッティの所持品)以下細目略/慈悲の組とキリシタン/キリシタンの葬礼/キリシタンの悲嘆―キリシタン史における悲嘆の諸相

著者略歴

著:五野井 隆史
1941年 北海道に生まれる。1971年 上智大学大学院文学研究科博士課程単位修了。現在 聖トマス(旧英知)大学大学院教授・東京大学名誉教授 文学博士 ※2014年8月現在【主な編著書】『日本キリスト教史』(吉川弘文館、1990年)、『日本キリシタン史の研究』(吉川弘文館、2002年)、『支倉常長』(吉川弘文館、2003年)、『キリシタンの文化』(吉川弘文館、2012年)

ISBN:9784642034791
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:350ページ
定価:9000円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMB