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近世の村と地域情報

著:東 昇

紙版

内容紹介

近世の村の研究は、これまで年貢上納や人の掌握、村方騒動など、領主支配の枠組みの中で進められることが多く、村役人が担った行政・運営は十分に解明されてきていない。幕府領、肥後国天草郡高浜村の庄屋上田家伝来の古文書などを分析。特に寛政期から明治期にいたる庄屋日記に着目して、地域情報という新しい視点から村社会の実態を追究する。

目次

序章 研究対象―近世の村と情報、天草と上田家/地域情報と日記・文書(地域情報の記録と情報化―日記・文書〈日記に記録された情報の特徴/疱瘡情報の収集と日記/地域情報の活用・継承と日記/村の運営と村の安全〉/村の行政・運営を担う村役人と仁才〈高浜村の村内集団と村役人/近世後期の年寄・百姓代の変化/高浜村の村役人の実態/迫の宿老と仁才頭〉以下細目略)/庄屋日記の地域情報(異国船と船頭情報にみる地域情報の収集・伝達/村の行政における漁民と御用/村の疱瘡対策と地域情報の記録/地域情報の集成と知識の伝播―書籍による人のつながり/終章 成果と展望―近世における情報

ISBN:9784642034739
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:11000円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H