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七代目市川團十郎の史的研究

著:木村 涼

紙版

内容紹介

江戸歌舞伎の大名跡として、代々多くの観客を魅了してきた市川團十郎。中でも七代目は、「歌舞伎十八番」を制定して市川家の芸を確立させ、その後の歌舞伎界に大きな功績を残した。七代目と贔屓や成田山との関係、風俗取締政策などに焦点を当て、江戸社会における人物像を浮き彫りにする。従来の研究にはない社会史的アプローチを試みた注目の一冊。

目次

はしがき/序章 七代目市川團十郎の肖像/歌舞伎・文人と江戸社会(七代目に対する観客の意識/『客者評判記』にみる「贔屓定連」/観客に対する役者の認識/贔屓連の支援形態)/成田山新勝寺と奉納芝居(成田山新勝寺について/興行願い/興行日延べ願い/興行終了届け)/成田山江戸出開帳と霊験記上演(文政四年江戸出開帳の経緯/出開帳の評判と風邪の流行/「成田山略縁起」にみる不動明王の霊験/「伊達■(陦、衣)解脱絹川」序幕にみる不動明王)以下細目略/成田山額堂寄進と扁額奉納/成田山仁王門再建と勧進興行/風俗取締政策と歌舞伎十八番「景清」/成田山蟄居と『しもふさ身旅喰』/五代目海老蔵の赦免と「景清」/終章 本書の成果と課題/市川團十郎家系図/七代目市川團十郎 略年表

ISBN:9784642034609
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX