近世社会と法規範

名誉・身分・実力行使

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著：谷口　眞子

出版社：吉川弘文館

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内容紹介

支配・被支配両方の社会階層による実力行使の実態を分析し、「家」制度・忠孝道徳・礼秩序などと連関しながら、国家の法と社会の「生ける法」が生み出した法規範を考察。暴力行為の鎮圧と国内平和の創出、刑法原則の浸透と職権主義の拡大の一方で、近世武士の名誉の体系が社会的規律化を生み、身分制社会の成熟と変容をもたらしたことを解き明かす。

序論＝本書の研究視角／Ⅰ＝法と理（喧嘩両成敗の理念とその社会的背景〈戦国家法にみえる喧嘩口論禁止条項／庶民に対する喧嘩両成敗法の適用／軍隊規律にみる喧嘩口論禁止条項／喧嘩口論禁止の社会的背景／喧嘩両成敗の「ジレンマ」論再考〉／正当防衛の「発見」〈正当防衛の観念／近世における正当防衛／武士の刀と暴力の鎮圧〉）／Ⅱ＝法と忠孝道徳（忠孝道徳の重視〈法と刑罰の変化／主人・親に対する実力行使／忠孝道徳の奨励〉／密通仕置と妻敵討〈公事方御定書制定と密通仕置／内済と在地の「扱」／岡山藩にみる密通と妻敵討／密通と武士の名誉〉／敵討の諸相〈敵討の法制上の位置と多様性／敵討の原因・理由の分析／忠孝道徳と敵討〉）／Ⅲ＝礼秩序と名誉（「無礼」の観念〈武士に対する「無礼」／「無礼」観念の変化〉以下細目略／無礼討ちの諸相と身分制社会）／結論＝近世の実力行使と法規範

ISBN：9784642034036
出版社：吉川弘文館
判型：A5
ページ数：370ページ
定価：8600円（本体）
発行年月日：2005年06月
発売日：2005年06月05日
国際分類コード【Thema（シーマ）】１：LAZ。

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