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日本中世の私戦世界と親族

著:鈴木 国弘

紙版

内容紹介

国家の法による保護がほとんど得られなかった中世では、自力救済の一形態として私戦が行われた。情報収集の人的ネットワーク、さまざまな政治的協調・軍事的同盟を結ぶことによって組み立てられていた自力救済世界の歴史的特徴を具体的に解明。私戦が公戦へと変化していく、公戦体制形成への道筋と、それに関与した親族組織の実態を探り出す。

目次

序章=「私戦世界」の基本概念について―自力救済論の検討から―/第一編=中世武士論における公戦と私戦(中世武士論の研究史と問題の所在―「領主制」論再検討の視角から―/東国武士団の「社会」と鎌倉幕府―「もののふの道」「つはものの道」展開史論―/鎌倉前期・中央政変の動向と地域社会の展開―自力救済世界から見た「建保の乱」の意義について―)/第二編=伝記史料に見る私戦世界の動向(鎌倉幕府草創期における私戦世界と地域社会―妙本寺本『曾我物語』の分析から―/東国山間村落の開発と「縁者」の世界―『熊谷家伝記』の検討―)以

ISBN:9784642028257
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:364ページ
定価:9000円(本体)
発行年月日:2003年07月
発売日:2003年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ