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文化史の諸相

編:大隅 和雄

紙版

内容紹介

説話や信仰には、当時の時代背景や思想が如実に表れてくる。これらの文化史を取り巻く事柄に焦点を当て気鋭の研究者12人が日本文化を捉え直す。説話とその周辺、神祇と諸信仰、文化史の背景をテーマに、末法思想・陰陽道と「祟」、刑罰の裁定、囲碁と天文など、多彩な論文を収載。新たな日本文化史のイメージを提起し、その実態に迫る論集。

目次

Ⅰ=説話とその周辺(“雷神を捉えた話”と推古天皇―『日本霊異記』上巻第一縁読解の一つの試み―…義江明子/『今昔物語集』の末法思想…速水 侑/吉備真備入唐譚の生成と展開…小峯和明/『増賀上人行業記』の成立背景…高橋美香)/Ⅱ=神祇と諸信仰(粟田山八幡新宮事件と志多羅神入洛事件―十世紀八幡信仰にみるジェンダー―…菅原征子/陰陽寮と「祟」…大江 篤/中世前期における神道論の形成―神道文献の構成と言説―…三橋 正/航海の守護―琉球王国の祭司制度の一側面―…高梨一美)/Ⅲ=文化史の背景(王朝国家下の国衙刑罰裁定体系

ISBN:9784642028202
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:330ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2003年02月
発売日:2003年01月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ