日本霊異記を読む
編:小峯 和明
編:篠川 賢
紙版
内容紹介
わが国最初の説話集『日本霊異記』とは何か。国文学・歴史学の視点から、斬新な作品論・史料論・人物論を展開。ことば遊びをはじめ、因果応報、殺生、夢の役割や、説話蒐集の経緯とその形成過程、史料的価値、家族の実態、さらに『日本書紀』の記述との相違、中国文学の遺言との比較、転生譚など、多角的に論究。新しい『日本霊異記』像を提示する。
目次
Ⅰ=作品としての『日本霊異記』(『日本霊異記』の語戯をめぐって…小峯和明/道場法師系説話の善悪応報…小林真由美/『日本霊異記』における狩猟と漁撈…磯部祥子/『日本霊異記』と夢…榊原史子)/Ⅱ=史料としての『日本霊異記』(「聞く所に従ひて口伝を選び…」…加藤謙吉/『日本霊異記』の史料的価値…吉田一彦/『日本霊異記』における東国関係説話…三舟隆之/『日本霊異記』の「家」…篠川賢)/Ⅲ=『日本霊異記』と人物(今の時の深く智れる人…増尾伸一郎/『日本霊異記』の大神高市麻呂説話をめぐって…倉本一宏/『日本霊異記』と