三井文庫史料叢書
大坂両替店「聞書」２
文化五年～文政一一年
編：三井文庫
紙版
内容紹介
豪商三井が三都の店舗で収集・調査した、寛延年間から明治初年までの情報記録『聞書』。幕府の事件や政策、商況および株仲間の内部情報、火事と自然災害、外国勢力の接近と維新の動乱、文化・風刺など、内容は多岐にわたる。近世後期の政治外交史や災害史、法制史・経済史研究に資する重要史料。「２」には、文化5年から文政11年までを収録する。
目次
例言／解説／文化五年六月 祇園祭にて月鉾より転落の子供横死、ほか祭礼変事の例／文化六年正月元日 江戸火災、三井抱屋敷等被害状況および失火者処分／文化七年四月 住吉四社正遷宮の賑わい、および京都三十三間堂通し矢／文化八年五月 朝鮮通信使行列、本朝より対馬へ下向の役人名前・褒賞／文化九年一一月 江戸大地震、三井貸蔵にも被害の情報（江戸両替店より）／文化一二年 阿蘇山噴火につき熊本城主細川越中守より報告／文政元年九月 江戸本船町の七兵衛、百歳の褒賞（江戸店外番方より）／文政三年五月 紀州野上の化猫騒動／文政五年九月 コレラ流行に関する風聞／文政八年九月 美しい娘に恋着のあまり妖物になった老僧の話／文政一〇年二月 大坂道頓堀芝居火事、市川鰕十郎ら人命救助につき褒賞・落首など／文政一一年 京都大雲院開帳につき什宝略記（京都店より）／他
