手引ろくろの文化史
その技術と木地屋の系譜
著:小椋 裕樹
紙版
内容紹介
手引ろくろという独特の道具を使って、お椀などの素材を作っていた木地屋と呼ばれる職人たち。国内各地に残るろくろをテーマとして精緻な構造分析や地域比較を行い、木地屋の歴史と技術の系統・移住の系譜などを、豊富な図版とともに実証的に明らかにした貴重かつ画期的な研究。東北から沖縄まで、現存するろくろ66点の調査台帳も収録する。
目次
はじめに/Ⅰ 論考編(木地屋とは何か〈ある木地屋集落の歴史/氏子狩制度について〉/手引きろくろの歴史とその構造〈手引ろくろの歴史/調査および比較の方法〉/国内各地のろくろとその歴史的背景〈東北地方のろくろとその歴史的背景/北陸地方のろくろとその歴史的背景/関東・中部・近畿地方のろくろとその歴史的背景/中国地方のろくろとその歴史的背景/四国・九州・沖縄地方のろくろとその歴史的背景〉/結論〈技法と構造の関係について/「手引ろくろデータ比較一覧表」の作成/地域間の相関について/分布図が語るもの/木地屋の移住と技術の系統〉)/Ⅱ 資料編(調査台帳・実測図)/あとがき