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音楽家の伝記 はじめに読む1冊 モーツァルト

著:萩谷 由喜子

紙版

内容紹介

10歳から読めるクラシック音楽入門書。音楽が試聴できるQRコード付き!
●小学校5年生以上で習う漢字には、すべてルビをふっています。
●本の中に出てくる楽曲を、その場で試聴できるQRコード付き。
●音楽家の関連地図、人生年表などの付属資料も充実。
●図版も多数掲載。
●著者が選ぶ、おすすめの楽曲リスト「はじめにきく1曲」を紹介。

カバーイラスト:北澤平祐
シリーズデザイン:山田和寛(nipponia)

移りゆく時代のはざまで力尽きた、神童の旅の果て
幼少期より神童とたたえられ、後世に珠玉の名曲を数多く残したモーツァルト。生涯で17回にも及ぶ就職活動の旅の末、この不世出の天才を待ち受けていた運命とは。

※本書は当シリーズのための書き下ろしです。

目次

[目次]
プロローグ きれいな音がぼくを呼んでいる
第1章 最初の二つの旅
第2章 三年半にわたる西への大旅行
第3章 オペラ上演の敵たち
第4章 陽光降り注ぐオペラの国
第5章 イタリア再訪、そして再々訪
第6章 アンナ・マリアの悲劇
第7章 ザルツブルクの鳥かご暮らし
第8章 ウィーンの売れっ子
第9章 《フィガロの結婚》と《ドン・ジョヴァンニ》
第10章 最後の三年間

注釈・参考文献
あとがき
モーツァルトの人生と歴史上の出来事
はじめにきく1曲

”父のもとを離れ、ウィーンで独立独歩の音楽家生活を開始して以来、彼はまるで、これまでにさんざん見せられてきた父の節約主義への反動ででもあるかのように、お金が入れば入った分だけ、豪華な住まいやおしゃれな服飾、おいしい食事や楽しみ事のために、きれいに使い切ってきた。(…)銀行にお金をあずけることは父レオポルトにはふさわしくとも、息子ヴォルフガングにはまったく似つかわしくなかった。そんなことを考えもしなかったからこそ、あれほど美しくかぐわしい音楽芸術の花が咲いたのである。”(本文より)

著者略歴

著:萩谷 由喜子
■著者について
萩谷 由喜子(はぎや・ゆきこ)
音楽評論家。東京都文京区生まれ。日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後音楽教室を主宰するかたわら音楽評論を志鳥栄八郎に師事。専門研究分野は、女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。現在『音楽の友』『モーストリー・クラシック』『ハンナ』等の公演評欄を担当するほか各紙誌に執筆。NHKラジオ深夜便等放送番組に随時出演、各地でクラシック音楽講座、レクチャーコンサートの講師を務める。主な著書に『五線譜の薔薇』『音楽史を彩る女性たち』『幸田姉妹』『田中希代子』(以上ショパン)、『諏訪根自子』(アルファベータ)、『クラシックの作曲家たち』『クラシックのピアニストたち』『クロイツァーの肖像』(以上ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、宮澤賢治没後80年記念『宮澤賢治の聴いたクラシック』(小学館)、『〝蝶々夫人〞と日露戦争』(中央公論新社) などがある。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員、山田流協会、日本三曲協会会員。

ISBN:9784636972931
出版社:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年09月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM