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新釈漢文大系

新釈漢文大系 詩人編3 王維・孟浩然

著:二宮 美那子
著:好川 聡

紙版

内容紹介

絵画・音楽にも優れ、文人画の祖とされる王維。清澄で平易な表現が敬愛される孟浩然。王・孟と併称される二人の自然詩人の作品を集めた。
厳密な校閲を経た原文と訓読(書き下し文)を上下に対比し、現代語訳・語注を施しました。解説(詩解)では、作品の読みどころ・背景・エピソード、中国古典文学史上の位置づけ、日本における受容等に言及しました。

目次

【王 維】

 I 少年期

友人の雲母の障子に題す
九月九日山東の兄弟を憶ふ
西施詠
桃源行
息夫人
岐王に従ひて楊氏の別業に過る 應教
勅して岐王に九成宮を借して避暑せしむ 應教
送別
少年行四首

 Ⅱ 済州に出されて

済州に出ださる
魚山神女祠歌二首
 迎神の曲
 送神の曲
祖三詠に贈る
済州にて祖三を送る
寒食汜中の作
別るる者を観る
偶然の作六首
淇上の即事 田園
靑渓
納涼
曉に巴峽を行く

 Ⅲ 再び朝廷へ

張令公に上る
嵩山に帰りての作
始興公に献ず
乗如禅師萧居士が嵩丘の蘭若に過る
荊州の張丞相に寄す
使ひして塞上に至る
出塞の作
涼州郊外遊望
隴頭吟
孟浩然を哭す
漢江臨汎
辨覚寺に登る
邢桂州を送る一首
終南の別業
終南山
丘為の落第して江東に帰るを送る
綦毋校書の官を棄てて江東に還るを送る
殷遙を哭す二首
班婕妤三首
盧員外象と崔処士興宗の林亭に過る
勅して百官に櫻桃を賜ふ
秘書晁監が日本国に還るを送る
崔員外が秋霄寓直に同ず
丘為の唐州に往くを送る
春日裴迪と新昌里に過り呂逸人を訪ねて遇はず
聖製 蓬莱より興慶に向かひ閣道中春を留む 雨中春望の作に奉和す 應制
郭給事に詶ゆ
太常韋主簿五郎の温湯寓目に和す
友人の山へ帰るを送る歌二首
李太守の上洛に赴くを送る
元二の安西に使ひするを送る
相思

 Ⅳ 輞 川

輞川集併びに序
 孟城坳
 華子岡
 文杏館
 斤竹嶺
 鹿柴
 木蘭柴
 茱萸沂
 宮槐陌
 臨湖亭
 南垞
 欹湖
 柳浪
 欒家瀬
 金屑泉
 白石灘
 北垞
 竹里館
 辛夷塢
 漆園
 椒園
輞川閑居 裴秀才迪に贈る
酒を酌みて裴迪に与ふ
感化寺曇興上人の山院に過る
臨高臺 黎拾遺を送る
輞川の閑居
積雨輞川荘の作
輞川に帰りての作
春中田園の作
山居即事
山居秋暝
田園楽七首
前陂に汎かぶ
虞部蘇員外の藍田の別業に過るも留まられざるの作に詶ゆ
藍田山石門精舎
送別一首
諸公の過らるるに詶ゆ
輞川の別業に別る
張少府に詶ゆ
秋夜獨坐

 Ⅴ 晩 年

菩提寺の禁に裴迪来りて相ひ看るに、逆賊等凝碧池上に音楽を作し、供奉の人等声を挙げ、便ち一時に涙下ると説く。私かに口號を成し誦して裴迪に示す
口號又た裴迪に示す
既に宥罪を蒙り旋ち復た官に拝せらる。伏して聖恩に感じ窃かに鄙意を書し、兼ねて新たに除せられし使君等諸公に簡し奉る
賈舎人の早に大明宮に朝すの作に和す
春夜竹亭にて銭少府の藍田に帰るに贈る
弟縉と別れて後 靑龍寺に登り藍田山を望む
楊長史の果州に赴くを送る
白髪を歎く二首
冬の晩雪に対し胡居士の家を憶ふ

 Ⅵ 未編年詩

渭川の田家
送別
新晴の晚望
香積寺に過る
梓州李使君を送る
観猟の詩
皇甫嶽の雲渓の雑題五首
 鳥鳴㵎
 蓮花塢
 鸕じ堰
 上平田
 萍池
雑詩五首

【孟 浩然】

 Ⅰ 郷里にて

夜に鹿門に帰る歌
鹿門山に登りて懐古す
張子容の挙に赴くを送る
晩春 疾に臥して張八子容に寄す
諸子と峴山に登る
峴潭の作
萬山潭
秋に萬山に登りて張五に寄す
安陽の城樓に登る
洗然弟の竹亭
梅道士を尋ぬ
淸明の日に梅道士の房に宴す
疾愈えて龍泉寺の精舎に過り易業二上人に呈す
業師の山房に宿り丁大を待つも至らず
夏日南亭に辛大を懐ふ
西山に辛諤を尋ぬ
鳳林寺の西嶺に遊ぶ
融上人の蘭若に過る
江中の孤嶼に登りて白雲先生王迥に贈る
高陽池にて朱二を送る
陳七の西軍に赴くを送る
元公の鄂渚に之き觀主張驂鸞を尋ぬるを送る
田家の作
田家の元日
故人の荘に過る
精思觀に遊びて廻るに王白雲後に在り
晩春
囗号して王九に贈る
裴司士の尋ねらる
採樵の作
夏日 辨玉法師の茅齋
山中に道士雲公に逢ふ

 Ⅱ 長江漫遊

洞庭に臨みて張丞相に上る
洞庭湖にて閻九に寄す
武陵に舟を泛かぶ
武陵に宿る即事
夜に湘水を渡る
灨石を下る
九日龍沙にて劉大に寄す
彭蠡湖中に慮山を望む
晩に潯陽に泊まりて香鑪峯を望む
潯陽より舟を泛かべて明海を経る作
江を泝りて武昌に至る
帰りて郢中に至る作
張丞相に陪して松滋江より東して渚宮に泊まる
鸚鵡洲にて王九の江左に遊ぶを送る
峡に入りて弟に寄す
途中 晴れに遇ふ
行きて漢川に至る作

 Ⅲ 長安・洛陽にて

京に赴く途中雪に遇ふ
終南の翠微寺に宿る
長安の主人の壁に題す
秦中に秋に感じ遠上人に寄す
都下に辛大の鄂に之くを送る
京より還るに新豊の諸友に留別す
王維に留別す
歲暮に南山に帰る
初めて関を出でて旅亭に夜坐して王大校書を懐ふ
李氏の園に疾に臥す
洛中に袁拾遺を訪ぬるも遇はず
人日に南陽の駅門亭子に登りて漢川の諸友を懐ふ
南陽の北 雪に阻まる
張三の穰縣より還る途中雪に遇ふに和す
洛より越に之く


ー以下略ー

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著者略歴

著:二宮 美那子
滋賀大学教授
著:好川 聡
岐阜大学准教授

付属物

初版季報

ISBN:9784625673283
出版社:明治書院
判型:A5
ページ数:548ページ
定価:10000円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNT