出版社を探す

転換期を読む 23

プロレタリアートの理論のために

マルクス主義批判論集

著:ジョルジュ・ソレル
他訳:上村 忠男
他訳:金山 準

紙版

内容紹介

『暴力論』の著者として知られる革命的サンディカリスト、ジョルジュ・ソレル(1847-1922)の著作群のうち、彼が革命的サンディカリズムに接近して以降の代表的論著3篇を訳出した、日本語版独自の論集。19世紀末~20世紀初め、フランスのサンディカリストたちが推進する総罷業をはじめとする実践活動に社会主義の新たな可能性を見いだしたソレルが、教条主義的なマルクス主義者たちと一線を画しながら、独自に理論を構築していった軌跡に迫る。
目次
労働組合の社会主義的将来(上村忠男訳)
 “L'avenir socialiste des syndicats,” L'humanité nouvelle, II (1898).

マルクス主義の分解(竹下和亮訳)
 La décomposition du marxisme (Paris, Marcel Rivière, 1908)

『プロレタリアートの理論のための素材』へのまえがき(金山準訳)
 “Avant-propos,” in: Matériaux d'une théorie du prolétariat (Paris, Marcel Rivière, 1919)

〔解説〕ソレルとマルクス主義(上村忠男)

目次

労働組合の社会主義的将来(上村忠男訳)
 “L'avenir socialiste des syndicats,” L'humanité nouvelle, II (1898).

マルクス主義の分解(竹下和亮訳)
 La décomposition du marxisme (Paris, Marcel Rivière, 1908)

『プロレタリアートの理論のための素材』へのまえがき(金山準訳)
 “Avant-propos,” in: Matériaux d'une théorie du prolétariat (Paris, Marcel Rivière, 1919)

〔解説〕ソレルとマルクス主義(上村忠男)

著者略歴

著:ジョルジュ・ソレル
フランスの哲学者、社会主義者。もとはエンジニアとして政府の土木技師を務めていたが、1892年に退職し、文筆活動をはじめる。サンディカリズム運動に啓発を得て、プロレタリアートを中心にすえた新たな理論の構築をはかった。代表的な著書に『暴力にかんする省察』(邦訳『暴力論』上・下、今村仁司・塚原史訳、岩波文庫)。
他訳:上村 忠男
1941年生まれ。東京外国語大学名誉教授。学問論、思想史専攻。著書に『歴史家と母たち』、『ヘテロトピアの思考』、『超越と横断』、『無調のアンサンブル』(以上、未來社)、『現代イタリアの思想をよむ』(平凡社)、『ヘテロトピア通信』(みすず書房)ほか。訳書にヴィーコ『新しい学』(法政大学出版局)、アガンベン『到来する共同体』(月曜社)、カッチャーリ『死後に生きる者たち』(みすず書房)ほか。
他訳:金山 準
1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。社会思想史専攻。共訳書にG・ヴァッティモ『弱い思考』(法政大学出版局)、『イタリア版「マルクス主義の危機」論争』(未來社)。

ISBN:9784624934439
出版社:未来社
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2014年08月
発売日:2014年08月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB