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宮本常一著作集別集 私の日本地図 12

私の日本地図12 瀬戸内海Ⅳ 備讃の瀬戸付近

著:宮本 常一

紙版

内容紹介

原書は昭和48(1973)年刊。瀬戸内海の研究をライフワークにした宮本常一は、瀬戸内海東部にうかぶ笠間諸島、塩飽諸島、直島諸島、小豆島、家島群島の島々と沿岸部の町へもいくたびか訪れてあるき、上空からの写真もおさめて記録している。それぞれに違った生産様式と職業をもち気風をなしている大小の島々と町の人びとが、時代時代の波をうけながら生きついできた歴史とそこで営まれてきた暮らしの変遷をよむ。本書では、昭和初年から、昭和47年に国立公園協会の委託をうけて本四架橋地域を調査した旅までの見聞がつづられる。写真310枚。高木泰伸・解説

目次

『私の日本地図12』目次

1 家島付近
  家島群島/漁業の話
2 小豆島
  島の歴史/御用加子/塩ふみ/鹿と猿/大谷
3 飯ノ山
  条里制/メーサとトロイデ/志々島と箱ノ浦
4 小島半島
  空から見る/宇野
5 直島付近
  直島付近/禿げた島/高原氏/西村弥次兵衛/増宥/島の昔/女文楽/老人ホーム/ハマチの養殖/枝条架製塩
6 高松・屋島・坂出
  高松城/塩業研究会/製塩回顧/屋島/クルマエビ/坂出へ
7 備讃の島
  本四架橋/瀬居島/岩黒島/鳥の神/櫃石島
8 丸亀
  うちわの町/古い町/金比羅船/太助灯籠/堂々たる市役所
9 塩飽本島
  小阪/人名の島/大きな墓/勤番所/島の老人/マンモスの牙
10 牛島
  さびれゆく島/丸尾の屋敷/古い家/宮と寺/島の将来
11 手島・小手島
  手島/外人の別荘/小手島
12 広島・佐柳島
  石を切る島/江ノ浦/佐柳島
13 笠岡付近
  民家の比較/方形堂/麦稈さらし小屋/笠岡/遊郭/笠岡の港
14 神ノ島
  岬の神/島の景観
15 白石島
  砂とり船/白石の港/共稼ぎ
16 北木島
  昼漁/北木場の石切場/馬越儀三郎/島風景
17 真鍋島
  漁業と船乗の島/昭和三二年の渡島/真鍋氏/戦後の島
18 赤穂・坂越
  ケンペルの『江戸参府紀行』/赤穂へ/赤穂城/赤穂の町/町を歩く/坂越へ/会所/イワシ漁/古さと新しさ/高取峠
19 室津
  柏浜/室津/幾変遷

解説 宮本常一の「地図」をあるこう……高木泰伸

ISBN:9784624924973
出版社:未来社
判型:B6
ページ数:302ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ