ニュー・フォークロア双書 29
徳之島の民俗 1
シマのこころ
著:松山 光秀
紙版
内容紹介
《ニュー・フォークロア双書29》 南西諸島の中ほどに位置し、南北から押しよせる琉球文化とヤマト文化の流れを受けとめて独自の文化を形成してきた徳之島は、日本復帰(昭和28年=1953)以降、奄美振興の名の下の開発で様相を激変させていった。田はサトウキビ畑に変わり、神々の宿る山や森・川などの聖地が壊されてゆくなか、徳之島に生まれ育った著者が、すぐれた語り部であった父母や故老からの聞き取りをもとに、丹念に書き綴ってきたシマの生活伝承を2巻に集成。山・川・田畑・屋敷・浜辺・海・天空まで包含して神道(カミミチ)でつながるこのシマで、水田稲作を軸に営まれた暮らしの姿、儀礼行事、祖霊信仰、芸能、シマ歌の心性などが描かれる貴重な民俗誌。
目次
南島からの報告──徳之島の戸惑い──
徳之島の田植歌
徳和瀬のハマオリ行事
神・霊魂・祖霊
徳之島の葬制
徳之島の葬歌クヤとその周辺の歌謡
サカ歌との出会い
月晒し着ん──「きもの」の民俗――
左綱の信仰と習俗
「八ツ縄」の習俗
シードシの信仰
状持ちと幽霊
徳之島のことわざ
あとがき
目次
徳之島三山
南島からの報告──徳之島の戸惑い──
徳之島の田植歌
徳和瀬のハマオリ行事
神・霊魂・祖霊
徳之島の葬制
徳之島の葬歌クヤとその周辺の歌謡
サカ歌との出会い
月晒し着ん──「きもの」の民俗――
左綱の信仰と習俗
「八ツ縄」の習俗
シードシの信仰
状持ちと幽霊
徳之島のことわざ
あとがき