序 章 日本と西洋の異文化理解(野村啓介)
1 西洋と「極東」の邂逅
2 グローバル化時代の要請――視座の転換と「近代化」論の再検討
3 異文化理解を歴史の中の実践に観察する
4 本書の構成・各論考の概略
第Ⅰ部 入門編――〈日本/西洋〉関係史の研究事始め
第1章 日本語の中の西洋語(江藤裕之)
1 和語、漢語、西洋語のニュアンスの違い
2 三層の語彙
3 日本語の語彙と近代化
第2章 欧米諸国によるアジア・日本接近の歴史(岡本 託)
1 欧米諸国によるアジア・日本への接近の開始
2 幕末期に赴任したフランス人外交官
3 フランス人外交官が見た幕末期の出来事
第3章 パリ万博とその時代(小寺瑛広)
1 万博の幕開けと日本
2 一八六七年パリ万国博覧会と日本の参加決定
3 「プリンス・トクガワ」徳川昭武のフランス派遣
4 パリ万国博覧会――日本の国際デビュー
5 政治と外交の場としての万博会場
6 ジャポニスムへの着火――西洋に与えたインパクト
7 幕末から近代日本への遺産
第4章 近代日本のキリスト教の歴史(麻生 将)
1 カトリック
2 ハリストス正教会
3 プロテスタント
第5章 日本美術史における西洋化(足立 元)
1 江戸/明治の連続と断絶
2 「美術」の誕生
3 万国博覧会と「美術」
4 幻の螺旋展画閣
5 二つの官立美術学校
6 文展の悲喜劇
7 戦争画のたたかい
8 日本近代美術史とは何か
第Ⅱ部 発展編――日本にとっての西洋/西洋にとっての日本
第6章 ことば・人間・文化の学の東西比較――江戸後期の国学とドイツ文献学の類似性と明治期の新しい国学(江藤裕之)
1 本居宣長の学問観と言語観
2 一九世紀ドイツ文献学の学問観と言語観
3 新しい国学としての日本文献学
第7章 来日欧米人がみた天皇と将軍――一六世紀から一九世紀にいたる異文化理解の一断面(野村啓介)
1 イエズス会宣教師がみた天皇・将軍
2 「鎖国」期――カロン、ケンペル、シーボルト
3 条約締結期――日米和親条約から「安政の五カ国条約」まで
4 フランス外交文書にみる国家元首号の変遷
5 フランス駐日外交代表はどうみたか
第8章 一八六七年パリ万博における日仏異文化観小寺瑛広
1 「みる」「みられる」万博使節団――史料とイメージから読みとく
2 みる――万博使節団、ヨーロッパをみる
3 みられる――万博使節団、ヨーロッパの人々にみられる
4 言説とイメージの受容――日本・西洋双視点から
第9章 都市の教会からみた近代日本とキリスト教(麻生 将)
1 近代の東京市と教会
2 広がる東京市と増える教会
3 教会の空間的な変化
4 目まぐるしく動く教会
5 近代日本社会におけるキリスト教の位置づけ⑴――「天皇の空間」と教会
6 近代日本社会におけるキリスト教の位置づけ⑵――都市化の最前線とキリスト教
第10章 イギリス思想と日本近代美術(足立 元)
1 日本の近代化におけるキリスト教の排除
2 イギリス美術の一般的な特徴
3 イギリス文化における反時代的系譜
4 「日本画」誕生とスペンサー
5 日本風景とラスキン
6 民藝とモリス
7 革命芸術とカーペンター
8 現代思想・アートのイギリスと日本
第11章 中国学者スタニスラス・ジュリアンの国際ネットワーク――ラザリスト会宣教師との手紙を中心に(ヴィグル・マティアス)
1 史料からみえるもの
2 一九世紀フランスにおける中国学の発展
3 中国書籍の流通
4 中国におけるラザリスト会の活動
5 ジュリアンの中国書籍コレクションの形成
6 ジュリアンとラザリスト会の相互依存関係
7 往復書簡が語る中国学の転換期
おわりに
人名・事項索引