まえがき
序 章 インクルージョンを展望するカリキュラムづくり
1 インクルーシブな社会をつくる学校と地域
2 当事者から問うカリキュラムとインクルージョン
3 自立支援とインクルージョンのカリキュラムづくり
第1部 広場1 インクルージョンの枠組みとカリキュラム
第1章 カリキュラムにおけるインクルージョンの視点
1 カリキュラムにおけるインクルージョンを問う意味
2 カリキュラムという考え方におけるインクルージョン
3 意図したカリキュラムにおけるインクルージョンの視点と課題
4 達成したカリキュラムとインクルージョンの視点
5 教育とインクルージョンというジレンマ
第2章 インクルージョンが拓くカリキュラムの展望
1 「子どもの学び」と「教師の捉え方」のずれ
2 「学習困難」を抱える子どものカリキュラムの諸相
3 子どもの学び(カリキュラム)を支える社会的側面
4 インクルーシブ・カリキュラムを創出する実践開発
5 インクルーシブ・カリキュラムの根底にあるもの
第3章 インクルーシブなカリキュラムづくりの知──実践を支え,「別の仕方」を模索するための「問い」
1 二元論の支配に絡めとられる子どもたち
2 インクルーシブな授業や学びの重層的な展開と「知」
3 カリキュラムをめぐる「ずれ」に対する包摂と「知」
4 「始まり」を求める「知恵」としての「知」
5 開かれた「問い」と「オルタナティブ」という「別の仕方」
6 「筋立てること」を通じた「物語ることの外」との遭遇
7 二元論の支配とは「別の仕方」へ
広場における対話1 インクルーシブなカリキュラムの目的や目標って,何ですか?
コラム1 貧困
第2部 広場2 地域に生きる子どもの学び・生活とカリキュラム
第4章 「ここに居ない」者から始めるカリキュラムづくり──「多数派」のカリキュラムの刷新に向けて
1 「ここに居ない」者が秘める可能性
2 今を生きる子どもたちの集団の在り様を見つめる視点
3 「環境を変革する」兆しとしての共同性に迫る実践構想の視点
4 インクルーシブ・カリキュラムを創造する実践構想の視点
第5章 地域社会を育てる子どもの学び・生活とカリキュラム
1 関係性を変革させるカリキュラムとインクルージョン
2 関係性の変革をカリキュラムに含みこむ契機
3 子どもが地域社会を成長させるカリキュラムを
第6章 教科・教室の枠を越えた学びとカリキュラム
1 学校でしんどい思いをしている子どもたち
2 子どもの好きなことを学びの糸口としてじっくり学ぶ
3 教室の外での学び
4 学校の外での学びと発達支援
5 教科・教室の枠を越えた学びとカリキュラムづくり
広場における対話2 地域の中で「わたし」が立ち上がるカリキュラムをどのように構想するか
コラム2 ヤングケアラー
第3部 広場3 多様な当事者に応答するカリキュラム
第7章 子どもの権利に応答するインクルーシブなカリキュラム
1 子どもの権利をめぐる様相
2 子どもの権利を侵害するカリキュラム
3 子どもの権利に応答するカリキュラムづくりの枠組み
第8章 性の多様性への「当事者性」を育てるカリキュラムづくり
1 性の多様性と「いない」ことにされている子ども
2 学校教育における性の多様性への取り組みと課題
3 「性的マジョリティ」とされる子どもとカリキュラムづくり
4 「ふつう」を問いなおし,性の多様性への「当事者性」を育てるインクルーシブ・カリキュラム
第9章 「きょうだい」を包摂するインクルーシブなカリキュラム
1 筆者の当事者性について
2 「きょうだい」とは
3 「きょうだい」の語り──成人SODAの経験から考えるきょうだい支援
4 「きょうだい」を包摂するインクルーシブなカリキュラムの展望──筆者を一つのケースとして
5 当事者とはだれか──きょうだい支援・家族支援における「当事者」
広場における対話3 理解が始まるカリキュラムを
コラム3 外国につながりのある子どもたち──「教育を受ける権利」カードに託される願い
第4部 広場4 インクルージョンを実現する学び──教科と領域のカリキュラムを問いなおす
第10章 教科カリキュラムのインクルーシブ化に向けて──国語科カリキュラムを問いなおす
1 教科カリキュラムの新たな構想へ
2 インクルージョンをめぐる国語科教育の動向
3 国語科カリキュラムをめぐる議論の成果
4 国語科カリキュラムをめぐる議論の課題
5 インクルーシブな国語科の授業づくりへ
6 インクルーシブな国語学力とは
7 教科カリキュラムのさらなるインクルーシブ化に向けて
第11章 教科横断的学びをつくり出すインクルーシブなカリキュラム
1 インクルーシブなカリキュラムの必要性
2 教科横断的な視点で作成するインクルーシブなカリキュラム
3 教科横断的学びをつくり出すインクルーシブなカリキュラム
第12章 インクルーシブな世界を拓く「総合の学び」──生活科・総合的学習の可能性
1 学びの保障とインクルーシブ・カリキュラム
2 インクルーシブ・カリキュラムの課題
3 ありうる着手点としての生活科・総合的な学習(探究)の時間
4 現実的なハードルとエール
広場における対話4 どのように教科と領域のカリキュラムを問いなおすのですか?
コラム4 ギフテッド・チルドレンとギフテッド教育
第5部 広場5 学校づくりの原理としてのインクルージョン──カリキュラムをつくる学校と教師の知
第13章 特別な学びの場とインクルーシブなカリキュラム
1 特別な学びの場を必要とする子どもたち
2 特別な学びの場のカリキュラム
3 通常学校・学級における学びとのつながり
第14章 インクルーシブなカリキュラムづくりの挑戦と教師の知──熟練教師の語りから学ぶ
1 学級担任とインクルーシブなカリキュラム
2 インクルーシブなカリキュラムの実際──A教諭の実践から
3 インクルーシブなカリキュラムからの学び
第15章 教師集団の共同とカリキュラムづくり
1 日本のインクルーシブ教育に見られる課題
2 インクルーシブなカリキュラムを目指した教師集団の共同
3 教師集団の共同に開かれたインクルーシブなカリキュラムづくり──カリキュラム・マネジメントの問い直し
4 残された課題
広場における対話5 学校でインクルーシブなカリキュラムづくりはどうしたらできるのか
コラム5 児童虐待
人名索引/事項索引