はしがき
第1章 阪神・淡路大震災の被害概要
1 地震の概要
2 兵庫県内の被害状況等(平成18年5月19日確定)
3 ライフラインの被害と復旧
4 鉄道の被害と復旧
5 道路の復旧状況
6 被害総額
第2章 兵庫県南部地震の発生メカニズムと地震動
1 地震災害を知るための基礎
2 なぜ地震が起こるのか―その地学的背景
3 地震発生のメカニズム―震源過程
4 地震動のメカニズム
5 阪神・淡路大震災以降の地震学と地震防災技術の発展
第3章 建築物の耐震性と建物被害
1 地震時の揺れに耐える建築物
2 兵庫県南部地震による各地の地震動の特徴
3 建物の耐震性を確保する手法
4 建物の耐震性確認の手法
5 都市規模での地震応答解析に基づく建物被害予測
6 安全な都市に向けた建築物の耐震性
第4章 地震による複合災害(火災)と気象・気候
1 地震による広域火災の概要
2 火災の時系列
3 火災延焼と気象
第5章 自治体・企業の災害対応体制の進展と課題
1 求められる災害対応への備え
2 自治体の災害対応体制の進展
3 企業の災害対応体制の進展
4 未来に向けた災害対応の課題
5 未知の事象に備える
第6章 被災経験をふまえた減災まちづくり
1 地域主体の減災まちづくり
2 港島地区の概要
3 各世帯の災害時安全確保の実態把握
4 在宅避難を実現するための方策の検討
5 震災の経験をよりよい減災まちづくりへとつなぐ
第7章 災害復興公営住宅における共助の仕組みづくり
1 災害復興公営住宅のこれまでとこれから
2 阪神・淡路大震災後の災害復興公営住宅整備と支援策
3 災害復興公営住宅の現状
4 災害復興公営住宅における住民支援のための課題
5 新たな地域コミュニティ形成の場・主体とつながりの仕組み
6 これからの地域コミュニティの共助についての一考
第8章 被災自治体による復興ガバナンス―兵庫県の事例から
1 ローカル・ガバナンス
2 阪神・淡路大震災復興基金
3 被災者復興支援会議
4 阪神・淡路大震災と復興ガバナンス
第9章 被災地での犯罪とその予防
1 災害と犯罪
2 刑事司法手続と犯罪データ
3 被災地での犯罪発生を説明する犯罪学理論
4 日本における被災地での犯罪研究と類型モデル
5 被災地での犯罪予防を考えるための環境犯罪学理論とその活用
第10章 阪神・淡路大震災と学校の教育継続
1 地域の災害対応の拠点としての学校
2 兵庫県教育委員会による災害対応
3 学校による災害対応
4 避難所対応と学校再開
5 被災した児童生徒への支援
6 被災経験をふまえた学校安全のための取り組み
7 被災経験をふまえた防災教育の展開
8 災害対応のための学校組織マネジメント
第11章 早期復興へ向けた被災者支援のための被災者台帳構築
1 被災者支援の礎と阪神・淡路大震災
2 阪神・淡路大震災における住家被害認定調査及び罹災証明書の発行
3 被災者台帳構築・運用のための情報システム及び情報処理
あとがき
索 引