プロローグ:西洋法制史を学ぶ
第Ⅰ部 ヨーロッパ古代の法と社会
1 古代世界とローマ法の発展
1 総 説
2 ハンムラビ「法典」
3 古代ギリシアの法思想:アテナイの民主政治
4 十二表法とローマの国制
5 訴訟制度史(法律訴訟,方式書訴訟,職権手続)
6 地中海世界の貿易と法
7 奴隷制
8 ローマ法の担い手:法学者
9 アウグストゥスと解答権
10 ユリアヌスの「永久告示録」
11 ガイウスの『法学提要』
2 帝国の東西分裂からフランク王国までの法
1 総 説
2 引用法
3 テオドシウス法典
4 ローマ法大全
5 ビザンツ帝国におけるローマ法の存続
6 卑俗ローマ法
7 ゲルマン法
8 サリカ法典
9 マルクルフの書式集
10 カピトゥラリア
11 私法からみた中世
第Ⅱ部 ヨーロッパ中世の法と社会
3 地域固有法の世界
1 総 説
2 宣誓・神判・決闘裁判
3 コモン・ローの形成とマグナ・カルタ
4 ボーヴェジ慣習法書
5 ザクセンシュピーゲル
6 中世商人と都市法
7 神聖ローマ帝国と金印勅書
8 ラントにとって有害な人々
9 神の平和
10 ラント平和
11 教皇革命と合理化
4 学識法の成立と展開
1 総 説
2 ローマ法の再発見と大学の誕生
3 註釈学派
4 註解学派
5 グラティアヌス教令集と諸教皇令集
6 カノン法学
7 ローマ=カノン法訴訟
8 ビザンツ帝国における教会法
9 学識法と地域固有法
10 シチリア王国勅法集成
11 学識法曹
第Ⅲ部 近世ヨーロッパの法と社会
5 ユス・コムーネと法の継受
1 総 説
2 ヨーロッパ普通法の形成
3 コモン・ローとエクイティ
4 イングランドにおけるローマ法
5 フランスにおけるローマ法継受:慣習法地域と成文法地域
6 ドイツにおけるローマ法の包括的継受
7 カロリーナ刑事法典
8 魔女裁判
9 善きポリツァイ
10 アメリカ大陸の征服とサラマンカ学派
11 アルベリコ・ジェンティーリと実証主義的国際法理論
6 自然法と絶対主義
1 総 説
2 ビザンツ法の継承者たち
3 フランス人文主義法学
4 大学の建設と法学の発展
5 素人法文献と反法律家運動
6 グロティウスと『戦争と平和の法』
7 ロータル伝説とコンリング
8 パンデクテンの現代的慣用
9 イングランドにおける法の支配
10 カラス事件
11 水車粉屋アルノルト訴訟
7 近代法の枠組み
1 総 説
2 人権の誕生
3 フォイエルバッハと罪刑法定主義
4 ナポレオンと法典編纂
5 オーストリアにおける法典編纂
6 ドイツにおける法典編纂:法典論争とウィーン体制
7 ドイツ歴史法学派の誕生
8 近代化改革とドイツ統一への歩み
9 近代立憲主義と成文憲法
10 パンデクテン法学の成立とその射程
11 イングランドにおける歴史法学
8 近代法システムへの懐疑と新潮流
1 総 説
2 イェーリングと「概念法学」批判
3 ドイツ民法典と批判者たち:メンガーとギールケ
4 法と女性:エミリー・ケンピン
5 リストと新派刑法学
6 エールリヒと法社会学
7 ヌスバウムと法事実研究
8 労働者階級の台頭と近代法の揺らぎ:「社会法」の誕生
9 ヴァイマル憲法:20世紀の民主主義憲法
10 一般条項への逃避とナチス法学
11 戦後:ヨーロッパ私法への道とドイツ
エピローグ:地歴公民から西洋法制史へのロードマップ
人名索引
事項索引