はじめに
序 論 社会と関わり,社会を知る
1 本書の目的
2 本書の構成
3 社会調査の倫理と作法
第Ⅰ部 社会を知る方法
第1章 社会調査とはなにか
1 社会調査という営み
2 いろいろな社会調査
3 得意なことと苦手なこと
4 本書で主に学ぶこと
第2章 まち歩きから始めよう
1 はじめに
2 まち歩きの準備
3 いざ,地域へ!
4 「発見型」まち歩き
5 「テーマ型」まち歩き
6 はじめの一歩,その先に
コラム 名刺を持ってまちに出よう
第3章 参与観察法
1 参与観察法の位置づけと目的
2 技法とデータの特質
3 参与観察調査のテーマの決め方,対象者の決め方と「入り方」
4 フィールドノートの取り方
5 調査現場での振る舞い方と注意点
6 アクション・リサーチ
7 公開に際しての注意点
コラム 調査と支援活動
第4章 インタビュー法
1 お話を聞くこと・語ること
2 インタビュー法とは何か
3 さまざまなインタビューのかたち
4 インタビューの実際
コラム 沈黙への恐怖に打ち勝つ
第5章 ドキュメント法/資料分析/二次分析
1 書かれた資料で調べる
2 インターネットでできること
3 図書館でできること
4 文献資料で調べる
5 各種統計資料
6 狭い意味での文書資料
第Ⅱ部 社会を発見する
第6章「社会問題」にかかわる社会調査
1 「社会問題」を調査テーマに選ぶということ
2 「社会問題」に対する見方とその変化
3 時代の情勢によって「社会問題」は変わっていく
4 「社会問題」にかかわる社会調査の役割と限界
5 当事者参加の社会調査の試み
6 加害者にも被害者にもならないために
7 社会調査が目指すものとは
第7章 日本・世界の地方社会における調査と準備
1 はじめに
2 スケジュール――時間を充分にとること
3 調査準備は十全に
4 お金ではなく素敵な時間を
5 社会調査の再帰的プロセス
6 恋愛=好きとは限らない
7 調査を知らない社会
8 おわりに
コラム ハラスメントへの対処
第8章 広義のホームレスと世帯内貧困を捉える
1 はじめに――生活困窮者支援のフィールドへ
2 「存在証明」が欠如した貧困層
3 世帯のなかに隠された貧困
4 おわりに
コラム インタビューを受ける側は何を思っているのか
第9章 移民の子どもの学習教室で学んだ「学び捨て」
1 はじめに
2 学習教室での参与観察を始める
3 ルーツの捉え方を学び捨てる
4 ライフコースの捉え方を学び捨てる
5 おわりに
コラム 国境を越える社会のオンライン・フィールドワーク
第Ⅲ部 社会にひらく
第10章 子どもたちはどのようにSNSを利用しているのか
1 SNSやインターネットと若者との関わり
2 SNSを介した犯罪被害
3 SNSなどの利用に関する社会調査実施のポイント
4 調査事例
5 おわりに
コラム SNSを介した大学生における犯罪
第11章 社会と協働し「多様な」被災経験を調査する
1 はじめに――なぜ災害について社会調査をおこなうのか?
2 社会調査の準備および実施のプロセス
3 社会調査を通じてわかったこと
4 社会調査の結果を社会へ還元する
5 関係者が感じた社会調査の意義
6 おわりに
コラム 社会調査実習は学生が自分自身の可能性を見つける場
第12章 「まちづくり」に踏みこむ意義と限界
1 まちづくりと社会調査
2 まちづくりに関する調査の企画
3 調査方法としてのまちづくり活動
4 まちづくりに関わる調査の意義と限界
コラム まちづくりワークショップの工夫
コラム 大学生が使える補助金・助成金
第13章 多様な人びとが暮らす地域をつくる
1 はじめに
2 地域をつくる調査とは
3 地域の現状を知る
4 当事者・支援団体主体の地域をつくる調査
5 地域実践と地域をつくる調査
6 おわりに――地域をつくる調査の可能性
コラム TANOMOSHI(KO)
引用・参考文献
索 引